かるがも俳句会 平成27年5月21日(木)、石神井公園区民交流センター
- 夏空を押し上げてゆく観覧車
- 馬場 美智子
- あの山を越せばふるさと山法師
- 宮田 敏子
- リフォームの完成披露柿若葉
- 森永 順子
- お遍路とそれだけの仲酒をくみ
- 高橋 武司
- 春まつり御練の僧の赤き沓
- 熊谷 良子
- 新緑の吊橋辿り待つ友へ
- 鈴木 芳江
- 拭き掃除清史郎聴く五月晴
- 野々村 桂
- 時ぞ今区の花つつじ風に咲け
- 渡部 良子
- 若葉寒焙じ茶入れてかすていら
- 原田 寿恵
- 春日差す池にくつきり平等院
- 杉本 康子
- 神輿揺れ人波揺れて街も揺れ
- 堀江 康子
- 黄あやめをところどころに野川かな
- 国岡 博子
- 卯の花の咲いて絵本の美術館
- 今村 たかし
22年前、職場の裏庭で母猫とはぐれ悲しそうに鳴いている子猫を飼い始めてからこのかた、たくさんの猫との出会いがありました。多い時には10匹の猫と同居。わが家はまさしく猫屋敷と化しました。人の性格は10人十色。猫も同様十匹十色。心根の優しい子。いたずらっ子、親分肌の頼もしい子、孤独を愛する子、悟りを開いたような子(一日中寝ています)。それぞれが家の中の好きな場所で好きなように暮らしています。そして時々私の句の中に登場します。日なたぼこをする子、夕端居をしている猫、孫と一緒に遊ぶ猫。どの猫も大切な家族です。私は今日も柔らかな猫の背中を撫でながら句作りを楽しんでいます。現在は21歳(人間でいえば100歳越え)の老猫を含む3匹となりましたが、穏やかに一日でも長生きをと願う毎日です。「鼻先に飯粒つけて猫の恋(一茶)」(順子)