2015年6月例会より

例会

かるがも俳句会 平成27年6月18日(木)、ふるさと文化館




  • 鈴蘭の鈴鳴るごとき風のあり
  • 渡部 良子
  • 慰めの言葉なきまま冷酒かな
  • 鈴木 芳江
  • 主婦業は終はりなきもの豆の飯
  • 森永 順子
  • あめんぼの影川底を泳ぎけり
  • 熊谷 良子
  • 自撮りする少女らの笑み手鞠花
  • 飛田 由子
  • 降りさうで降らぬ一日や額の花
  • 馬場 美智子
  • 稚児眠り風にふわりと合歓の花
  • 柴田 ミチ子
  • 梅干の我流の味の塩加減
  • 伊賀 篤志
  • 性懲りもなく次の夢柿若葉
  • 高橋 武司
  • 人と居て和するは難し桜桃忌
  • 堀江 康子
  • 山の湯におのれ空つぽほととぎす
  • 国岡 博子
  • 予後といふ日々にも慣れて沙羅の花
  • 今村 たかし



私は洋裁も一つの趣味です。私が子供の頃の服は皆母の手作りでした。娘時代には母、祖母そして私は夏になると互いに自分の服を縫っていました。母は浴衣地で自分と祖母(実母)のホームウェアーを、祖母はさらしの生地で肌着を縫います。私の叔母が盆に実家に帰ると全員で洋裁が始まり、私と叔母と母はミシンで縫い、祖母は手縫いでした。毎年夏になると昔の事がなつかしく思われます。今は自分の普段着は自分で縫い、あまり既製服を買うことはありません。それも一つの楽しみです。「浴衣地で服縫ふ母の今は亡き」(美智子)