かるがも俳句会 平成28年2月18日(木)、石神井公園区民交流センター
- 未完の句懐にして梅見かな
- 宮田 敏子
- 春立つやボールと園児のよく跳ねて
- 野々村 桂
- 百草萌え原野の力甦る
- 渡部 良子
- 口中に飴ころがして春の旅
- 森永 順子
- 父の背を見送る児の背春うらら
- 熊谷 良子
- 雪吊りや縄の揺らぎて風の抜け
- 鈴木 芳江
- 長々と妻の繰言日脚伸ぶ
- 高橋 武司
- 枝垂梅流るる如く匂ひけり
- 馬場 美智子
- うるしびなまるいお顔が雅びなり
- 長束 留美子
- 這ひ逃げるややの素早さ鬼やらひ
- 堀江 康子
- 岬径の風棲み易き藪椿
- 国岡 博子
- 初蝶の胸の高さにいでにけり
- 今村 たかし
早朝のラジオより、日記を古語で書く習慣にするといいと聞く。また、新聞の書評欄より、夢をノートに記すと幸せを呼ぶと、、、。早速書いてみるが、古語はなかなか出てこない。でも俳句で古語を使ったり、読んだりしていると気持ちがいい。日本語の響きに惹かれる。言霊は大切、発している言葉の方向へ人生が向かっていく。心動かすものを如何にして書き留めようと考える、唱える、書き出す、するとその刹那が永遠になる。感動を一度さまして俳句にするこの行為は、古語日記や夢ノートに通じるようだ。(桂)