かるがも俳句会 平成28年3月17日(木)、石神井庁舎会議室
- 右カーブ左カーブの山笑ふ
- 森永 順子
- 墓石に手を触れ話す春彼岸
- 杉本 康子
- 鳥帰る遅るる一羽又一羽
- 宮田 敏子
- 遠嶺に浮雲一つ春めけり
- 馬場 美智子
- 啓蟄やまた足の向く奥秩父
- 高橋 武司
- 漱石の「こころ」読みをり春の鬱
- 長束 留美子
- 子の小さきころに作りし押絵雛
- 鈴木 芳江
- 句作りも居眠りもして春炬燵
- 堀江 泰子
- 羊の尾ちぎれむばかり牧開き
- 国岡 博子
- 春光の海の平らに船二艘
- 今村 たかし
三月に入り暖かくなってきました。ベランダの花も寒さで中々大きくなれず縮こまっていましたが、このところ春の光に触れて丈も伸び大きく咲いてきました。ストックは香りも強くなり毎朝戸を開けるのが楽しみです。クリスマスローズは葉の陰から花を次々と咲かせ冬の花の倍ほどになり鉢の中でお互いに背比べをしています。先日ラジオの放送で、鶯の初鳴きを聞いたとか燕の飛んでいるのを見たとの春らしい便りがありました。私の家の近くの林にも、昔は鶯の囀りや小綬鶏親子の散歩などよく見かけましたが、今は見られなくなりました。それでも外へ出ると春の装いが目につき散歩の楽しみが増えてきました。(K.良子)