かるがも俳句会 平成29年6月15日(木)、石神井公園区民交流センター
- 病棟に夜の静寂や水中花
- 宮田 敏子
- 蛍の遠き記憶の中に飛ぶ
- 熊谷 良子
- 看護師のかひな眩しき更衣
- 千味 幸太郎
- 郭公や朝餉のパンの香ばしき
- 馬場 美智子
- もしかして虹は天使のすべり台
- 森永 順子
- 高原の風吹きわたり栃の花
- 渡部 良子
- あぢさゐの咲きて開けたる仏間窓
- 鈴木 芳江
- 運動会負けても笑顔さくらんぼ
- 山田 輝子
- 風青し古き港の赤灯台
- 鳥居 とく
- 水色の靴や男の更衣
- 野々村 桂
- 槍沢のテントの窓に穂高岳
- 伊賀 篤志
- パンダの子泣き声高く梅雨晴間
- 長束 瑠美子
- 門前に遍路宿あり浄瑠璃寺
- 高橋 武司
- 児の好きな梅ジュースできて日曜日
- 倉島 恒子
- 初めてのキスは血の味木下闇
- 伊勢 史郎
- 涼風の中禅寺湖にテイタイム
- 杉本 康子
- 先頭は戸棚の砂糖蟻の列
- 堀江 康子
- ハンカチを握れど心定まらず
- 国岡 博子
- 風にまた風の吹き次ぐ青田かな
- 今村 たかし
四月の初め頃、皇居のお堀に沿ってぐるりと一周してきました。ランニングコースとして有名ですが、のんびりとマイペースで歩くのも楽しいものです。新緑の色に染まったお堀を眺めつつ大手門、平川門、乾門など数々の門があります。かたや道路の向こうには近代的なビル群や歴史ある建物を見ることができます。一周5キロ、一時間ほどの散歩ですが、皇居の自然と歴史そして大都会東京の今を感じる素敵な散歩コースでした。次は紅葉の頃に歩いてみたいと思います。(順子)