かるがも俳句会 平成30年9月20日(木)、石神井公園区民交流センター
- 新涼や納戸のギター出してみる
- 中村 あさ子
- 改札に母の笑顔と吾亦紅
- 山田 てる子
- 五つの子栗も五つのごはんかな
- 森永 順子
- 流し合ふ背ナの三代敬老日
- 伊勢 史郎
- 振り向けど風の声のみ芒原
- 高橋 武司
- 秋の声初恋の彼は車椅子
- 杉本 康子
- 妻愛でし抹茶茶碗に月宿す
- 伊賀 篤志
- 木漏れ日の遊ぶ川面や秋の風
- 熊谷 良子
- お三時は抹茶と決めて栗まんぢゆう
- 倉島 恒子
- 老残やもういいだらうと法師蟬
- 加藤 悠児
- 信州や雨名月の露天風呂
- 鈴木 芳江
- 遠近に虫の骸や今朝の秋
- 渡部 良子
- 「極上の孤独」読みをり秋の夜
- 長束 瑠美子
- 路の端の松葉牡丹は足元に
- 鳥居 とく
- 仄暗き佃の踊ナムアミダ
- 沖田 顫童
- 老いてなほ故郷恋ふる鰯雲
- 宮田 敏子
- 秋茜売地に残るポンプ井戸
- 堀江 康子
- 幼目に木の実一つを拾ひけり
- 今村 たかし
ここ数年、大きな自然災害があった。今年の9月6日には北海道で最大震度7の地震。
多くの人々が恐怖に震えた。「どうか生きていて」と無事を願う声が聞こえる。
しかし、無情にも雨が降り、なお悲しみに包まれる。
自然災害になすすべもなく、ただ耐える人々・・・・・
でも、虫の音が秋を告げ、草花が咲き、季節は巡る。もう暑かった夏は終わる。
猛烈な暑さだった夏が終わる。(敏子)