かるがも俳句会 2020年6月18日(木)、石神井庁舎
- 玉葱を刻む泪や今の幸
- 青木 利子
- 白あじさい口ずさみたるアベマリア
- 安藤 よしたか
- 鳥曇墓碑銘は森林太郎
- 井筒 亨
- 雷鳴のとどろき未知の世界像
- 原口 久恵
- がまがえる漢一人の夕支度
- 千味 幸太郎
- 十薬の花束抱え友来る
- 倉島 恒子
- 木漏日のうしろに溜まる夏落葉
- 鳥居 とく
- 柿若葉小さき実二つ見え隠れ
- 長束 瑠美子
- 気がつけばコロナと共に梅雨に入る
- 渡部 良子
- 夏の夜のせせらぎの如マンホール
- 野々村 桂
- 捨て田にも水満ちてをり梅雨に入る
- 宮田 敏子
- 六月会根本中堂夕日中
- 堀江 康子
- どくだみに我も野生の心かな
- 今村 たかし
三年程前になりますが、私は茶摘みの風景を見たくて武蔵高萩という駅で降り407号線を北上すると道路標識に日光街道と書いてありました。又看板の説明書に「この街道は、江戸時代に八王子千人同心が日光東照宮の火の番を交代で勤めるために、往来した道で、日光街道と呼ばれている。又上州や信州からの旅人が東海道に出る近道として又相州や甲州から、上州に旅する人たちの主要街道として盛んに利用された。」とのこと。日光街道と言うのは芭蕉の通った街道だけと思っていましたがこの並木も松や杉の大木が五、三キロメートル程続く趣のある街道でした。茶摘みは終わっていましたが、新しい発見の旅でした。(K.良子)