かるがも俳句会 2021年12月23日(木)、石神井庁舎
- 人の名を思い出せずに炬燵中
- 杉本 康子
- 浅き夢微睡んでゆく秋思かな
- 早川 厚
- 冬浅し鬼の平蔵喜寿で逝く
- 外山 正枝
- 短日やひがないちにち探し物
- 井筒 亨
- 粕汁に頬染め酔ふは母ゆづり
- 原田 久恵
- 顔洗ふ両手に光る寒の水
- 水村 洋子
- 日向ぼこ一人の凪を取り戻す
- 千味 幸太郎
- 叱られて帰る駅前おでん酒
- 猪越 紀子
- 電動のけたたましきや松手入れ
- 鳥居 とく
- 編みかけのセーター隅へ夕支度
- 長束 瑠美子
- 木枯しの築地市場に古看板
- 渡部 良子
- 天心に雲一つなし冬桜
- 熊谷 良子
- 冬帽子妣の手編みを照れ笑
- 野々村 桂
- 辛口の酒とふぐ刺与太話
- 堀江 康子
- 幼児の年寄り歩き雪の道
- 今村 たかし
今年もコロナコロナで一年が終わった。特に新型のオミクロン株が出てきて、これまでのワクチンが利かないのではないかと議論になっている。俳句に関して言えば、例えば、現代俳句協会は一部の通信句会を除いては全て中止、練馬区俳句連盟は通信句会に変更等で苦渋の対応をしている。幸い当句会は石神井庁舎で比較的大きな会場を確保出来ているので、本年度も例会を継続することが出来た。これからもコロナは続くと思われるので感染対策第一に考え、出来るだけ楽しく実のある俳句会を継続したいと思っている。(たかし)