かるがも俳句会 2021年2月18日(木)、石神井庁舎
- 香りたつ野蒜の酢みそ頬ゆるむ
- 外山 正枝
- 背を丸め春は名のみと口ずさむ
- 安藤 よしたか
- 青写真ぬしは坂東妻三郎
- 井筒 亨
- 斑雪旅の途上の身延線
- 原口 久恵
- 床一面「希望」の大文字書き初め会
- 水村 洋子
- 身半分空に預けて剪定す
- 千味 幸太郎
- 春眠や妻の愚痴さへ子守歌
- 猪越 紀子
- 鬼豆を踏みしめて知る年男
- 鳥居 とく
- 春風に入相の鐘深大寺
- 長束 瑠美子
- 水仙や朝の厨に香を放つ
- 渡部 良子
- トラックを走る少女の春めきて
- 熊谷 良子
- こぼれ芽や受験生は土の中
- 野々村 桂
- わだかまりまでもほぐるる日向ぼこ
- 宮田 敏子
- 四囲の山煙る近江の春時雨
- 堀江 康子
- 草萌にころりと止まる打球かな
- 今村 たかし
永いコロナとの戦いにやっと希望の光がうっすらながら見えてきた。2月17日よりワクチンが医療従事者から接種されることになった。新規感染者まだまだ一定の規模から脱していないが、重症患者の数はわずかながらに減少し始めている。毎日の死亡者は二桁を維持していて新規感染者の増加防止より病床数の緊迫状態の緩和が止められている。65歳以上の対象者は4月より接種できる予定だが、それまでは今までどうりに緊張を維持して重症患者にならないようにしなければならない。もう、今の生活の閉塞感より早く脱出し元の日常に戻りたい思いである。(幸太郎)