かるがも俳句会 2022年3月24日(木)、石神井庁舎
- てかてかのセーラー服や卒業す
- 小川 喜久代
- バイバイを言ふ間に消えししゃぼん玉
- 早川 厚
- 春日影ほこり気になる窓辺かな
- 外山 正枝
- ものの芽の雨のきっさき光りけり
- 井筒 亨
- 金縷梅にそそのかさるる旅心
- 原口 久恵
- 三才の記憶は桜と母の笑み
- 水村 洋子
- 桜湯をすする父親影さびし
- 猪越 紀子
- 春光が膨らみ人が老いてゆく
- 千味 幸太郎
- 築山に重ねるごとく梅の花
- 鳥居 とく
- 太巻きは祖母の味だね春休み
- 長束 瑠美子
- ハンガーと色を合はせて春の服
- 渡部 良子
- 折り紙の古き雛出す母のゐて
- 野々村 桂
- 山笑ふ家みな似たる新開地
- 堀江 康子
- 天地の神を起して野焼かな
- 今村 たかし
(次回例会は4月21日、石神井庁舎5階第3会議室です)
「ウエスト・サイド・ストーリー」のミュージカル映画を見た。数十年前、学生時代に見た折の感動は、色の斬新さと歌の美しさダンスの素晴らしさに酔ってしまったことでした。今回もとっても素敵でした。歌に踊りにアメリカの下町の様子がよく描かれていたと思います。でも何かが違っていた。私が年老いた分、若者の目線で見た感動ではなく大人の目線で見ていたことです。若者の命が互いの喧嘩のために、また恋敵のために命を失ってしまう残念さや簡単に若い命が失われる悲しさが心に残ってしまいました。でも素晴らしいミュージカルだと思います。楽しいひと時でした。(瑠美子)