かるがも俳句会 2022年8月18日(木)、石神井庁舎
- 時報後のしじま八月十五日
- 豊島 月舟斎
- 手花火やまだ爆ぜやうとする命
- 早川 厚
- 鼻緒ずれ笑顔に隠す夏デート
- 外山 正枝
- 血圧を測る日課や秋来る
- 原口 久恵
- みはるかす乗鞍岳へ花野径
- 井筒 亨
- 小坊主の姉さん被りかき氷
- 水村 洋子
- 花火舟彼岸の人の恋しけり
- 猪越 紀子
- 駄々っ児を抱き寄する母さるすべり
- 鳥居 とく
- 夕立や軒先めざす下駄の音
- 長束 瑠美子
- 蝉時雨と言へるほどの声となり
- 渡部 良子
- 風鈴に広ごる闇の四畳半
- 野々村 桂
- 役者絵の団扇片手に夕散歩
- 堀江 康子
- ついと来て信号無視の赤とんぼ
- 今村 たかし
(次回例会は9月15日、石神井庁舎5階第3会議室です)
夏の季語に朱夏があるように、夏には赤を配していますが、秋は白秋・白帝等白い色に変わります。いかにも涼しげです。花は夫々複数の色の花をつけるのが多いですが、私は秋の白い花が好きです。例えば、木槿、白芙蓉、秋桜、白菊等いかにも清楚で、 日本人ごのみです。白萩。「白萩のしきりに露をこぼしけり」子規の有名な句です。水引の花で白い花をつけるのは銀水引と言うそうです。そして曼珠沙華。最近は白い花のものが多く見られるようになりました。澄雄の好きな句。「西国の畦曼珠沙華曼珠沙華」これは赤い曼珠沙華でしょうね。(久恵)