21 8月

2022年8月例会より

かるがも俳句会 2022年8月18日(木)、石神井庁舎


時報後のしじま八月十五日

手花火やまだ爆ぜやうとする命

鼻緒ずれ笑顔に隠す夏デート

血圧を測る日課や秋来る

みはるかす乗鞍岳へ花野径

小坊主の姉さん被りかき氷

花火舟彼岸の人の恋しけり

駄々っ児を抱き寄する母さるすべり

夕立や軒先めざす下駄の音

蝉時雨と言へるほどの声となり

風鈴に広ごる闇の四畳半

役者絵の団扇片手に夕散歩

ついと来て信号無視の赤とんぼ

(次回例会は9月15日、石神井庁舎5階第3会議室です)

豊島 月舟斎

早川 厚

外山 正枝

原口 久恵

井筒 亨

水村 洋子

猪越 紀子

鳥居 とく

長束 瑠美子

渡部 良子

野々村 桂

堀江 康子

今村 たかし


夏の季語に朱夏があるように、夏には赤を配していますが、秋は白秋・白帝等白い色に変わります。いかにも涼しげです。花は夫々複数の色の花をつけるのが多いですが、私は秋の白い花が好きです。例えば、木槿、白芙蓉、秋桜、白菊等いかにも清楚で、 日本人ごのみです。白萩。「白萩のしきりに露をこぼしけり」子規の有名な句です。水引の花で白い花をつけるのは銀水引と言うそうです。そして曼珠沙華。最近は白い花のものが多く見られるようになりました。澄雄の好きな句。「西国の畦曼珠沙華曼珠沙華」これは赤い曼珠沙華でしょうね。(久恵)