かるがも俳句会 2023年4月27日(木)、石神井庁舎
- 去りがたし藤の花咲く里の山
- 多田 克己
- 田打終へ大地で開く握り飯
- 早川 厚
- 鈴蘭の一輪づつに風わたる
- 外山 正枝
- ラテアート見るやほぐるる花疲れ
- 原口 久恵
- 桜蕊降る大きこぶ太き幹
- 井筒 亨
- 舌先でしゃくるアイスや恋知らず
- 水村 洋子
- 囀りや古刹静かな石畳
- 千味 幸太郎
- 春だねと虎にも語り餌をやる
- 猪越 紀子
- 桜しべ降る棺の中で姪子眠る
- 鳥居 とく
- 春場所の幟の奥の大阪城
- 長束 瑠美子
- いっせいに諸手を挙ぐる新緑樹
- 渡部 良子
- 緑陰の切株に聴く山の音
- 熊谷 良子
- 盆栽の爪切るやうに剪定す
- 野々村 桂
- かすがいになるかもしれぬ子猫抱く
- 堀江 康子
- 極楽はこんなものかと朝寝かな
- 今村 たかし
(次回例会は5月25日、石神井庁舎5階第3会議室です)