かるがも俳句会 2023年8月17日(木)、石神井庁舎
- 一雨の風にそよぎし芒かな
- 多田 克己
- 飛び石の先の陶椅子三毛の夏
- 早川 厚
- 目印の家なくなりて赤まんま
- 外山 正枝
- 籠りゐて足弱となる秋暑かな
- 原口 久恵
- 黒潮の恵みをまとひて秋刀魚かな
- 井筒 亨
- 初秋や鎖の緩む腕時計
- 水村 洋子
- 立秋の朝吹く風の優しさよ
- 千味 幸太郎
- 軍服の伯父の遺影や盂蘭盆会
- 猪越 紀子
- 耳鳴の遠のいてゆく蝉時雨
- 鳥居 とく
- 日の入りの少し早まり秋立ちぬ
- 長束 瑠美子
- 敗戦忌戦後いつしか戦前に
- 渡部 良子
- 花南天雨に零るる塀の外
- 熊谷 良子
- 出し汁のゼリーに沈む五色かな
- 野々村 桂
- 海紅豆散り敷並ぶ戦没碑
- 堀江 康子
- 慣れぬ帯すこし緩めて盆踊
- 今村 たかし
(次回例会は9月21日、石神井庁舎5階第3会議室です)