かるがも俳句会 平成30年2月22日(木)、ふるさと文化館
- 日向ぼこそれぞれ違ふ背の丸み
- 馬場 美智子
- 埋火を掻きたてるごと生きてをり
- 高橋 武司
- 鬼やらひ泣く子逃げる子戦ふ子
- 宮田 敏子
- 新雪に靴の跡あり朝刊来
- 倉島 恒子
- 雪を掻く重きシヤベルの軽き音
- 森永 順子
- 長廊下行き着く先の余寒かな
- 千味 幸太郎
- 亡き母が背に温もるちやんちやんこ
- 熊谷 良子
- 寄せ鍋の湯気の向かふの考(ちち)の影
- 猪越 紀子
- 風雪をついて深夜の大ジヤンプ
- 渡部 良子
- ラジオのみ心の友の受験生
- 野々村 桂
- 雪折れの椿一枝ビンに挿す
- 長束 瑠美子
- バーボンに流氷沈むグラスかな
- 伊勢 史郎
- 菰の松数へる程に老いの松
- 鳥居 とく
- おぼろ月本の栞に妻の櫛
- 今村 たかし
かるがも俳句会に入会して早1年余りが過ぎたが、出席率も悪く難儀をしている状況である。プレバト的には才能なしなのかもしれない。俳句をつくりたいと思った時は、自分にもできそうだという錯覚をしてしまったのだと今に思う。毎月の句会の前に5句用意するのであるが、これまた一苦労である。まあしかし初めてのことがすんなりとできることは何事もあり得るわけではなく、地道に続けることであると思うのである。ある趣味を始めて約8年程になるが、未だに納得できる状態ではないことと同じで、継続は力なりという思いで続けたいと思っている。(勝弘)