2018年3月例会より

例会

かるがも俳句会 平成30年3月15日(木)、石神井公園区民交流センター 




  • 木造の校舎に染みる卒業歌 
  • 馬場 美智子 
  • ねぎらひの義母のひと言水温む 
  • 宮田 敏子 
  • 春愁に似たり漢の一人酒 
  • 高橋 武司 
  • 卒園や母の涙と子の笑顔 
  • 猪越 紀子 
  • 「もういいかい」ゑんどうの花今開く 
  • 渡部 良子 
  • うごめきて石間をいでず蝌蚪の群 
  • 熊谷 良子 
  • 風光る小兵力士ののぼり旗 
  • 森永 順子 
  • 父母の遺影明るき春障子 
  • 千味 幸太郎 
  • 葱坊主畝一列に路の端 
  • 鳥居 とく 
  • 工芸館の棟方版画春うらら 
  • 倉島 恒子 
  • まんさくの花のほころび風あそぶ 
  • 鈴木 芳江 
  • 捻くれる男の顔やピカソの忌 
  • 伊勢 史郎 
  • 山笑ふ高野に集ふエトランゼ 
  • 伊賀 篤志 
  • ひつそりと春の川越山屋かな 
  • 丸田 勝弘 
  • 春の野や一品多くおかず詰め 
  • 山田 てる子 
  • 乱れなき庭の箒目利休の忌 
  • 堀江 康子 
  • 啓蟄の幼の宝だんご虫 
  • 今村 たかし 



今冬は本当に寒い日が続きました。久しぶりの雪かきに普段の運動不足がたたり、しばらく筋肉痛になりました。近頃はようやく春の香りがし、出掛ける時も軽やかになってきました。俳句をはじめて早一年ですが、やればやるほど奥深さを知り、言葉の大切さや表現のむつかしさに頭を悩ます毎日です。短い言葉で伝える力、相手を思いやる気持ちも必要です。日本には多くの美しい言葉があります。春の訪れとともに、これからも日々精進していきたいと思います。(輝子)