かるがも俳句会 平成29年11月16日(木)、石神井公園区民交流センター
- 新藁に仔牛ことりと眠りけり
- 宮田 敏子
- 温め酒盃二つ愚痴一つ
- 猪越 紀子
- 繋ぎたる孫の手にある寒さかな
- 千味 幸太郎
- もの落つる音の乾きや秋の暮
- 杉本 康子
- 冬晴や飛行機一機音もせず
- 倉島 恒子
- 山茶花の雪積むごとく散りしきる
- 熊谷 良子
- 幼の手落葉の山の創造主
- 渡部 良子
- 秋霖や新聞広げマンガから
- 鳥居 とく
- 縄文の土器あり秋の畑道
- 伊賀 篤志
- 半月の白く透けをり秋の朝
- 長束 瑠美子
- 一面の金唐革紙冬館
- 沖田 顫童
- 日にあたり日に日にかはる吊し柿
- 丸田 勝弘
- 凍星や敗れし国の山河燃ゆ
- 伊勢 史郎
- 渓谷を斧の音渡る冬はじめ
- 堀江 康子
- 夫婦楠つなぐ注連縄初しぐれ
- 今村 たかし
【俳句甲子園】8月に「子規・漱石生誕150年記念 第20回俳句甲子園(全国高等学校俳句選手権大会)」が行われた。全国で159チームが参加して、地方大会からの30チームを含めて40チームが松山市に集まった。大会は8月19日と20日の両日にわたり行われた。団体戦では5人で1チームを作り、それぞれ5句を準備して一句づづ提示し、デイベート戦が行われた。提示された句の出来に加えて、ディベート戦での採点が加算され、13名の審査員によって勝敗が決められた。結果は、団体戦優勝が開成高校(東京都)、個人最優秀賞が開成高校三年の岩田奎(旅いつも雲に抜かれて大花野)であった。開成高校は今まで20回のうち10回優勝している強豪である。私の母校、松山東高校は今年早々と開成高校と遭遇し、一日目で敗退した。(篤志)