冬(11月12月1月)

例会

2024年1月例会より

2024年1月18日(木)、石神井庁舎 元日の地震「する人生」と「ある人生」 千 よろず 松籟を袂に入れて初詣 多田 克己 冬の月鐘楼までの列長く 中村 麻子 老いてなほ晴れ着まとうて初参 外山 正枝 初鏡二重うつしか亡妻の貌 井筒 亨 冬...
例会

2023年12月例会より

2023年12月21日(木)、石神井庁舎 子のボール父のミットの冴ゆる朝  千 よろず 桐一葉硝煙止まぬ水の星  多田 克己 冬空にバルーン一つまた一つ  中村 麻子 編み直し結び目ころん冬帽子  外山 正枝 逃げる柚子ひきよせあそぶ柚子湯...
例会

2023年11月例会より

2023年11月23日(木)、石神井庁舎沈む日とのたり闢きゆく菊と  千 よろず 里山の夕日に燃える紅葉かな  多田 克己 しゃんしゃんと社運をかけて大熊出  外山 正枝 朝露を踏んでリハビリ歩行かな  井筒 亨 ものにみな影の沿い来る冬は...
例会

2023年1月例会より

かるがも俳句会 2023年1月26日(木)、石神井庁舎 初詣長き石段膝笑ふ 多田 克己 編み方を忘れし母と毛糸編む 中村 麻子 裸木のその脱ぎっぷり比丘尼寺 早川 厚 障子張り手慣れた母のすまし顔 外山 正枝 もみ殻の上に逆さの寒卵 原口 ...
例会

2022年12月例会より

かるがも俳句会 2022年12月15日(木)、石神井庁舎 凍る夜の独り夕餉や鍋の湯気 多田 克己 大空にスーラの点描万の柿 早川 厚 着ぶくれて三日坊主のランニング 原口 久恵 切り分かつ妻なき夜の聖菓かな 井筒 亨 青空をつかむ勢ひ実南天...
例会

2022年11月例会より

かるがも俳句会 2022年11月17日(木)、石神井庁舎 校庭はポプラ色づく丘の上 早川 厚 保育所の窓いっぱいにクリスマス 外山 正枝 菜を洗ふ手もて火を挙ぐ寒さかな 原口 久恵 空調に暦がゆれておでんかな 井筒 亨 大江戸のべったら市の...
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2022年1月例会より

かるがも俳句会 2022年1月20日(木)、石神井庁舎 元朝や狭きお勝手嫁と我 外山 正枝 茜なす空に黒富士四日かな 井筒 亨 歩みつつ応ふるスマホ息白し 原田 久恵 「老松」の舞滑らかに喜寿の春 水村 洋子 次の間に人の気配のなき寒さ 千...
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2021年12月例会より

かるがも俳句会 2021年12月23日(木)、石神井庁舎 人の名を思い出せずに炬燵中 杉本 康子 浅き夢微睡んでゆく秋思かな 早川 厚 冬浅し鬼の平蔵喜寿で逝く 外山 正枝 短日やひがないちにち探し物 井筒 亨 粕汁に頬染め酔ふは母ゆづり ...
例会

2021年11月例会より

かるがも俳句会 2021年11月18日(木)、石神井庁舎 憂き事も笑顔に変へて柿実る 杉本 康子 結願の兜太の町に銀杏降る 早川 厚 人ごみにおかめ微笑む熊手かな 外山 正枝 浮御堂湖光りゐる夜寒かな 井筒 亨 木枯に煮えきらぬ背を押された...
例会

2021年1月例会より

かるがも俳句会 2021年1月21日(木)、石神井庁舎 小春日やなに不足なき淋しさよ 安藤 よしたか のどぐろの薄き刺身や雪女郎 井筒 亨 福寿草咲くよかならず明日の朝 原口 久恵 大中小土間に雪沓乾きをり 水村 洋子 妻の愚痴トロリと混ざ...