かるがも俳句会 平成29年10月19日(木)、石神井公園区民交流センター
- 一つずつ箸の穴ありふかし藷
- 馬場 美智子
- 芒原夕日すとんと落ちにけり
- 宮田 敏子
- 登校の子等を見送る案山子かな
- 鳥居 とく
- 鷹師の手放るる鷹の陽をまとひ
- 熊谷 良子
- とめ直す低きところへ赤い羽根
- 千味 幸太郎
- 天高くボンボン突いて児のダンス
- 倉島 恒子
- 瞑想をしてみやうかな鉦叩
- 野々村 桂
- ひつじ雲今日も良い事ありさうな
- 渡部 良子
- 秋刀魚焼く香りをのぞく夫のをり
- 鈴木 芳江
- 鹿の毛のごわつごわなり厳島
- 沖田 顫童
- なに故に上物ながら捨て案山子
- 伊賀 篤志
- シヤリツとひと口噛みて梨青し
- 長束 瑠美子
- 寝不足に逸る結末秋灯下
- 山田 てる子
- 秋晴や天使の歌ふジョン・レノン
- 伊勢 史郎
- 裃の差配のなまり秋祭
- 堀江 康子
- 白髪を枕に拾ふ夜寒かな
- 今村 たかし
【観蔵院の吟行】六地蔵に迎えられて小雨に濡れた寺の庭に入る。花の散った萩、石灯篭の周りに群れている水引草、大きなユリの実、丈高く堂々とした松、緑の実をたくさん付けているのは蜜柑の木或いはレモンの木かも知れない。また、寺子屋名残の筆子塚など俳句の材料は沢山あった。30分の時間で二句作らねばと焦る。先生に教わった、「発見」と「感動」と「共感」があるだろうか?何時も独りよがりで、句が出来たと思ってしまう。客観的に見る力が出来ていない。何時も同じ注意を受けてしまう。「石の上にも三年」、頑張ろう。これからもどうぞよろしくお願い致します。(瑠美子)