かるがも俳句会 平成30年8月16日(木)、石神井公園区民交流センター
- 交番で僧が道問ふ秋彼岸
- 千味 幸太郎
- 炎昼の会ふ人ごとの恐き顔
- 熊谷 良子
- 西日差す土偶の男女首太し
- 池田 和子
- 耳遠き父の一日や木槿咲く
- 野々村 桂
- 蝉時雨生きる力のあるかぎり
- 杉本 康子
- けふも無事あすも無事でと麦酒つぐ
- 猪越 紀子
- 冷し酒一人の夜は錫の酒器
- 中村 麻子
- 信濃路の小さな秋を訪ねけり
- 高橋 武司
- 落蟬のこれが最後と風に乗る
- 渡部 良子
- 百日紅窓辺に猫の尾の動き
- 長束 瑠美子
- 山門に流るるお経蟬しぐれ
- 鳥居 とく
- ザリガニのひつくりかへるをつかめぬ子
- 倉島 恒子
- 水澄みて迷へる稚児に命かな
- 鈴木 芳江
- どぢやう汁の飯を掻っ込む車夫のごと
- 沖田 顫童
- 歩み来て未だ行き着けず遠花火
- 加藤 悠児
- 古書店は「サンカクヤマ」や西瓜切る
- 上田 みの
- 箍ゆるむ如くに芙蓉落ちにけり
- 宮田 敏子
- 生身魂かくも長閑に惚けをり
- 堀江 康子
- 朝の水替へたるのみの送り盆
- 今村 たかし
東京に折角住んでいるので、『季語』を訪ねてみようと思いました。「三社祭」「びんざさら踊」「日枝祭」「江戸浅間祭」「朝顔市」「形代流し」「鬼灯市」「隅田川花火」「佃祭」「踊」。吉原「桜鍋」や浅草「泥鰌鍋」の店にも行きました。その度に一句は作っているのですが上手くは出来ません。これからも「秋祭」や「紅葉」や「新蕎麦」など沢山の『季語』に触れ俳句を作ろうと思いますが、上達するのはいつになることか心配です。(顫童)