2019年12月例会より

例会

かるがも俳句会 2019年12月19日(木)、石神井公園区民交流センター 




  • 東京にだって空あり懐手 
  • 森永 順子 
  • 祖父舞いて父の横笛初神楽 
  • 水村 洋子 
  • 着ぶくれて予報はづれの天仰ぐ 
  • 原口 久恵 
  • 冬めくや薄き影置く石畳 
  • 千味 幸太郎 
  • アフガンの冬野へ御霊還りけり 
  • 渡部 良子 
  • 冬うらら角綻びた古かばん 
  • 中村 あさ子 
  • 侘助の一輪挿しの茶会かな 
  • 倉島 恒子 
  • 冬もみぢ競ふ裏山平林寺 
  • 熊谷 良子 
  • 晩秋や笑み満面のノーベル賞 
  • 長束 瑠美子 
  • 空青し皇帝ダリア独り占め 
  • 鳥居 とく 
  • 白障子影絵のきつねこんと鳴き 
  • 宮田 敏子 
  • 子を抱くマリア観音白椿 
  • 堀江 康子 
  • 無事といふ平凡がよし枇杷の花 
  • 今村 たかし 



今年は4月に高野山の西行庵を訪ねた後に練馬区「春の俳句大会」を実施、5月にJCOMの小林綾子の「練馬人図鑑」に出演した後に良寛の五合庵を訪ね、6月に知床半島を訪ね、8月に句集「遊神」を上梓、11月に練馬区「秋の俳句大会」を実施した後ふるさと文化館分室の「名句鑑賞と句会」の講師を、と慌ただしく時が過ぎて行った。改めて、俳句とは何かと問う時、私は「日々の出来事や思いを日記代わりに詠み、五七五で表現する。この積もり積もった句が詠み人の人生をも表す。そういう意味で、俳句は人生であると思う。」との思いを強くした。此のことは12月発行の石神町会「町会便り」にも寄稿した。これからも精一杯俳句の輪を広げて行きたいと考えている。平成31年と令和元年が終わった。(たかし)