かるがも俳句会 2019年12月9日(月)、本立寺吟行会
- 枯木立古刹の天を広げたる
- 内田 源一郎
- 木守柿五つ残せし重さかな
- 浅井 芳江
- 寒空に金魚の泳ぐ屋台かな
- 渡部 良子
- 数え日の八幡宮に「巫女募集」
- 倉島 恒子
- 警官も覗く出店や年の市
- 千味 幸太郎
- 釣鐘のつき棒二つ冬紅葉
- 上田 みの
- ぼろ市の駅から続く屋台かな
- 熊谷 良子
- 手水舎の龍の口より寒の水
- 森永 順子
- 万灯の花思ひ思ひに弾みをり
- 水村 洋子
- 万灯の花の出迎へ本立寺
- 原口 久恵
- お会式に屋台の並ぶ本立寺
- 長束 瑠美子
- 木の葉散る八幡宮の長き径
- 池田 和子
- 縁日や赤子抱く母もぐもぐと
- 安藤 よしたか
- ボロ市を嬉々と見下ろす日蓮像
- 元田 咲子
- 巫女ほしや神楽殿にも新年を
- 鳥居 とく
- ぼろ市に古着を選ぶ異国人
- 堀江 康子
- 本堂の真裏もつとも冬紅葉
- 今村 たかし
今回の吟行は12月9日「本立寺」。参加者は他句会からも有り18名でした。この日は日蓮宗宗祖の命日「お会式」に合わせて「関のぼろ市」が開かれます。昔は寺の門前でぼろ市や農機具等農家の生活必需品が売られ賑わったそうですが今は食べ物のテントが並び、境内でも古着屋と輪っぱ等木製品の店が一ヶ所ある他は食べ物屋でした。昼間の為か人出は少なく夕方からの万灯を中心に纏や鐘、太鼓の行列が練り歩くそうですが、とても寒い日で句会が終ると早々に帰宅致しました。(康子)