秋(8月9月10月)

例会

2023年10月例会より

2023年10月19日(木)、石神井庁舎 着信音夜風に白き一重草 千 よろず 友来たるまずは一献菊なます 多田 克己 うろこ雲ゆらゆらの歯でしゃべる母 中村 麻子 再会の締めは手塩の秋鰹 早川 厚 ねこじゃらし猫ねむさうに細目あけ 外山 正...
例会

2023年9月例会より

かるがも俳句会 2023年9月21日(木)、石神井庁舎 手をぎゅっと握り待つ子や草の花 中村 麻子 尺玉に貼られし願ひ打ち上る 早川 厚 やっとこさ秋の気配を感じをり 外山 正枝 鰯雲知らぬ間に知らぬ町 原口 久恵 星とんで大佐渡闇を厚くせ...
例会

2023年8月例会より

かるがも俳句会 2023年8月17日(木)、石神井庁舎 一雨の風にそよぎし芒かな 多田 克己 飛び石の先の陶椅子三毛の夏 早川 厚 目印の家なくなりて赤まんま 外山 正枝 籠りゐて足弱となる秋暑かな 原口 久恵 黒潮の恵みをまとひて秋刀魚か...
例会

2022年10月例会より

かるがも俳句会 2022年10月20日(木)、石神井庁舎 秋澄むやベンチに肩寄す老二人 多田 克己 いくたびも読み返す文月仄か 中村 麻子 往還に角打ち見つけ秋の里 早川 厚 仏壇に朝日さしこむ秋うらら 外山 正枝 山蘆忌の四囲の連山しづか...
例会

2022年9月例会より

かるがも俳句会 2022年9月15日(木)、石神井庁舎 棒切れにすがる重さの秋の蟬 中村 麻子 サンダルの肌色の爪リズムとる 早川 厚 駄々っ子にぢいぢ手を焼く夜店かな 外山 正枝 さりさりと一日の褒美梨齧る 原口 久恵 風死すやをちこち点...
例会

2022年8月例会より

かるがも俳句会 2022年8月18日(木)、石神井庁舎 時報後のしじま八月十五日 豊島 月舟斎 手花火やまだ爆ぜやうとする命 早川 厚 鼻緒ずれ笑顔に隠す夏デート 外山 正枝 血圧を測る日課や秋来る 原口 久恵 みはるかす乗鞍岳へ花野径 井...
例会

2021年10月例会より

かるがも俳句会 2021年10月20日(水)、石神井庁舎 すんだ空嫁した娘と菊めぐり 外山 正枝 案山子てふ指揮者ありけり今年米 井筒 亨 妻の顔穏やかに見ゆ良夜かな 千味 幸太郎 白杖で歩む連れあり秋気澄む 猪越 紀子 軽々と賜杯を胸に秋...
例会

2021年9月例会より

かるがも俳句会 2021年9月16日(木)、石神井庁舎 ささげ煮て笛の音かすか秋まつり 外山 正枝 綿吹くやここ崑崙の山の裾 井筒 亨 山並を遠くに据ゑて葡萄棚 原口 久恵 秋風や砂に埋れしイヤリング 水村 洋子 毒舌は今も変らず唐辛子 千...
例会

2021年8月例会より

かるがも俳句会 2021年8月19日(木)、石神井庁舎 もぎ忘れビックサイズの胡瓜もみ 外山 正枝 穴まどひ十三日の金曜日 安藤 よしたか 百物語はねし舞台の闇の淵 井筒 亨 鰯雲自分探しの旅したし 原口 久恵 校庭の白線隠す猫じゃらし 水...
例会

2020年10月例会より

かるがも俳句会 2020年10月15日(木)、石神井庁舎 農に生き農に生かされ秋耕す 元田 咲子 積み上ぐる団子不揃ひ月まつる 原田 久恵 払暁や素足の床の冬近し 水村 洋子 新米や友の癖字の宅急便 千味 幸太郎 盗人萩つけて訪ひしや業平も...