かるがも俳句会 2021年10月20日(水)、石神井庁舎
- すんだ空嫁した娘と菊めぐり
- 外山 正枝
- 案山子てふ指揮者ありけり今年米
- 井筒 亨
- 妻の顔穏やかに見ゆ良夜かな
- 千味 幸太郎
- 白杖で歩む連れあり秋気澄む
- 猪越 紀子
- 軽々と賜杯を胸に秋高し
- 鳥居 とく
- 月明かり田なかの道をもらい風呂
- 長束 瑠美子
- 秋の空パステルカラーに暮れなずむ
- 渡部 良子
- 秋天や鉄塔はなるる雲一片
- 熊谷 良子
- 直角の茎残りをり時鳥草
- 野々村 桂
- 紅葉山鬼女になりたき刻もあり
- 堀江 康子
- 老いの背に龍の一文字秋祭
- 今村 たかし
かるがも俳句会との出逢いは12年前だった。当時子供も小さく、仕事、家事と目の回る日々で、手帳には「ぐるぐるの日々から自分と向き合う時間を求めて」と入会した日の事が書いてある。きっかけは子供と借りた絵本「動物句会オノマトペ」だった。俳句を作った事もなかった私にとって句会の緊張感や句を作ることは脳に酸素を送り込むように爽やかな風が心を通るようだった。句会は仲間の今、その人生を共に味わう豊かな時間です。かるがも俳句会に出逢えて幸せでした。(桂)