かるがも俳句会 平成27年4月16日(木)、石神井公園区民交流センター
- 子離れの余生二人やおぼろ月
- 宮田 敏子
- 手話の子の目の輝きや桜咲く
- 杉本 康子
- 教科書の匂ひ新し四月かな
- 飛田 由子
- 満開の花の上ゆく列車かな
- 熊谷 良子
- 花筏割りて隅田の川下り
- 柴田 ミチ子
- 花に逢ふ面影橋てふ駅のあり
- 渡部 良子
- みちのくの空の明るき花こぶし
- 馬場 美智子
- 墨絵たるアルプスの嶺春隣
- 鈴木 芳江
- 歳を経て今愛ずるもの花吹雪
- 伊賀 篤志
- 蟹股に赤子すやすや花見茣蓙
- 堀江 康子
- 八寸や造りに目玉の桜鯛
- 国岡 博子
- 湧き水の流れに花の小舟かな
- 今村 たかし
・・・3月号より続く・・・
ヨーロッパの古城がそびえる川のほとりが似合いそうなこの花が、日本でも自生していたとは何ともうれしい。そして、ふるさとで小さいころから親しんでいた花が希少な日本の勿忘草だったのだからうれしさもひとしをである。今年もあと二ヶ月もすると、ふるさとの勿忘草が咲くだろう。「まさに瑠璃富士を前なる勿忘草(草田男)」(W.良子)