かるがも俳句会 ２０２３年２月２３日（木）、石神井庁舎
- 制服で見し大宰府の梅遥か
- 中村 麻子
- 春の闇揺れ始めたる左舷灯
- 早川 厚
- 物価高当たるとこなし鬼は外
- 外山 正枝
- 鍋物のやはらかき湯気長閑なり
- 原口 久恵
- 囀や絶えず一枝の揺れてをり
- 井筒 亨
- 菜畠の道なき道は近まはり
- 水村 洋子
- 風光る空に近づく観覧車
- 千味 幸太郎
- まどろみに亡き母と会ふ春ごたつ
- 猪越 紀子
- レモネードの味と香りを冬の朝
- 鳥居 とく
- 張板をすべり台にし春よこい
- 長束 瑠美子
- 弧にあらず個を大切に生きて春
- 渡部 良子
- 土びなの雑多に並ぶ店の棚
- 熊谷 良子
- 日脚伸ぶ紫煙に影ある喫茶店
- 野々村 桂
- 木の芽風さざなみ満つる鳰の湖
- 堀江 康子
- 腰下す地にぬくもりや福寿草
- 今村 たかし
（次回例会は3月16日、石神井庁舎5階第3会議室です）
