18 4月

2021年4月例会より

かるがも俳句会 2021年4月15日(木)、石神井庁舎


春キャベツマヨ片手にシャキシャキと

桜蕊降るリハビリの帰りかな

山うどの白さ今様イタリアン

土筆伸ぶ荒川土手の通学路

かがり火の光返して散る桜

玉露の香変らぬ叔母の春火鉢

裏山に筍掘りの声のあり

白椿コトンと落ちて知らぬ顔

つぎつぎと鶯鳴きて去りがたし

一時に咲ける牡丹を惜しみけり

一陣の風に膨らむ花筏

清音も濁音もあり春の雨

外山 正枝

井筒 亨

原口 久恵

水村 洋子

千味 幸太郎

猪越 紀子

鳥居 とく

長束 瑠美子

熊谷 良子

宮田 敏子

堀江 康子

今村 たかし


私のお花見の思い出といえば、大阪「造幣局の通り抜け」である。紅い、ポッテリした八重桜で、全長560mの狭い一方通行の道である。肩が触れ合う位に混み合っていて、立ち止まってゆっくり花を眺めるという風情ではない。それでも、お祭り好きの大阪人はどっと繰り出し、桜のトンネルを楽しんでいる昨年はコロナ禍で中止。今年は申込制となったが、もう締め切られたそうだ。どんな時でも自然は変わらぬ美しい姿を見せてくれることだろう。(久恵)