20 11月

2022年11月例会より

かるがも俳句会 2022年11月17日(木)、石神井庁舎


校庭はポプラ色づく丘の上

保育所の窓いっぱいにクリスマス

菜を洗ふ手もて火を挙ぐ寒さかな

空調に暦がゆれておでんかな

大江戸のべったら市の嗄れ声

新しき畳の青の寒さかな

一茶忌と言うて酒宴となる句会

天高し嫁ぐ娘の薩摩つげ

柚子たわわ見上げる子の歯みそっ歯だ

長き夜の小説いよよ面白き

冬帽子姉に似てくる背格好

落葉踏む静寂のなかの音軽し

金網に鼻出す牡鹿息荒し

(次回例会は12月15日、石神井庁舎5階第3会議室です)

早川 厚

外山 正枝

原口 久恵

井筒 亨

水村 洋子

千味 幸太郎

猪越 紀子

鳥居 とく

長束 瑠美子

渡部 良子

熊谷 良子

堀江 康子

今村 たかし


エクアドル、スペイン語で「赤道」を意味する南米の国。南北半球を自らの足で跨げる数少ない場所です。ここへ円借款プロジェクトで約三年通いました。二〇二〇年、退職と同時に五輪があり、偶然にも練馬区がそのエクアドルのホストとなった為、何等かのお手伝いをと意気込んでいましたが、コロナ禍で全てが遁ズラ。以来、基本、家でぶらぶらの毎日ですが、かるがも句会を知り、意欲再燃。今では、俳句再挑戦が大切な生き甲斐のひとつとなっています。駄作は承知の上で、先ずは一日二句創る事を心がけています。(厚)