19 2月

2022年2月例会より

かるがも俳句会 2022年2月17日(木)、石神井庁舎


新年の衣装着せられ吠えてをり

垣根ごし香る蝋梅夜勤明け

頬なづる風やや強き雨水かな

植木鉢並ぶ路地裏猫の恋

学舎のおしくらまんじゅう冬日向

庭椿莟みは色を握りしめ

カルタとり読み手はいつも祖母の声

花豌豆そこはテラスの特等席

大根炊きうましうましと病める人

もう少し生きてみやうか冬すみれ

綿菓子のやうな浮雲春隣

(次回例会は3月24日、石神井庁舎5階第3会議室です)

早川 厚

外山 正枝

井筒 亨

原口 久恵

水村 洋子

鳥居 とく

長束 瑠美子

渡部 良子

野々村 桂

堀江 康子

今村 たかし


言葉について:失言した政治家の常套句「誤解を招いたとしたら申し訳ない」は「悪いのは誤解したあなただ」との無礼な言い訳である。政治家もマスコミも専門家の言葉をそのまま使うが、日本語変換能力を磨いて良い日本語をもっと使うべきである。首相には「スピード感をもって」ではなく「スピードを上げて」の実行を希望する。スピーチとは他人が書いた原稿を読み上げることと思っているらしい。言葉の届かない政治家には新聞で見かけた次の川柳を進呈したい。(茨木のりこふうに)「自分のスピーチくらい自分で書け バカ者よ」(W.良子)