かるがも俳句会 2022年2月17日(木)、石神井庁舎
- 新年の衣装着せられ吠えてをり
- 早川 厚
- 垣根ごし香る蝋梅夜勤明け
- 外山 正枝
- 頬なづる風やや強き雨水かな
- 井筒 亨
- 植木鉢並ぶ路地裏猫の恋
- 原口 久恵
- 学舎のおしくらまんじゅう冬日向
- 水村 洋子
- 庭椿莟みは色を握りしめ
- 鳥居 とく
- カルタとり読み手はいつも祖母の声
- 長束 瑠美子
- 花豌豆そこはテラスの特等席
- 渡部 良子
- 大根炊きうましうましと病める人
- 野々村 桂
- もう少し生きてみやうか冬すみれ
- 堀江 康子
- 綿菓子のやうな浮雲春隣
- 今村 たかし
(次回例会は3月24日、石神井庁舎5階第3会議室です)
言葉について:失言した政治家の常套句「誤解を招いたとしたら申し訳ない」は「悪いのは誤解したあなただ」との無礼な言い訳である。政治家もマスコミも専門家の言葉をそのまま使うが、日本語変換能力を磨いて良い日本語をもっと使うべきである。首相には「スピード感をもって」ではなく「スピードを上げて」の実行を希望する。スピーチとは他人が書いた原稿を読み上げることと思っているらしい。言葉の届かない政治家には新聞で見かけた次の川柳を進呈したい。(茨木のりこふうに)「自分のスピーチくらい自分で書け バカ者よ」(W.良子)