かるがも俳句会 2022年7月21日(木)、石神井庁舎
- ざりがには雨を味方に威嚇する
- 中村 麻子
- 緑陰に見物も居てへぼ将棋
- 早川 厚
- 浴衣着て後れ毛なほす十五才
- 外山 正枝
- 夜濯や夕星あげし西の空
- 井筒 亨
- 夕立や相合傘で駆け抜けり
- 水村 洋子
- 炎昼や影を引きずり人歩む
- 千味 幸太郎
- 墨染の膝を丸めて棚経に
- 鳥居 とく
- ドクダミの茂りし庭に猫の墓
- 長束 瑠美子
- 目覚めてもひとりなりけり鉄線花
- 渡部 良子
- 終活の動き見えぬ子葱坊主
- 野々村 桂
- 明け易し午前三時のバイク音
- 堀江 康子
- 水中花近くて遠き女夫かな
- 今村 たかし
(次回例会は8月18日、石神井庁舎5階第3会議室です)
久しぶりに、JR武蔵野線に乗った。新秋津から東所沢の一駅で約4分の乗車である。発車のベル。動き出す車体の震え。規則正しい車輪の音に、体が左右に引っ張られる揺れは心地よい。線路脇の土手の緑が勢い良く目に飛び込んでくる。知らない間に幼い頃のように窓におでこをくっつけていた。窓に映る顔は歳を重ねた自分であった。これは記憶の1ページになるに違いない。JR武蔵野線、感謝‼「武蔵野線土手の緑や梅雨晴間」(洋子)