24 12月

2019年12月例会より

かるがも俳句会 2019年12月19日(木)、石神井公園区民交流センター


東京にだって空あり懐手

祖父舞いて父の横笛初神楽

着ぶくれて予報はづれの天仰ぐ

冬めくや薄き影置く石畳

アフガンの冬野へ御霊還りけり

冬うらら角綻びた古かばん

侘助の一輪挿しの茶会かな

冬もみぢ競ふ裏山平林寺

晩秋や笑み満面のノーベル賞

空青し皇帝ダリア独り占め

白障子影絵のきつねこんと鳴き

子を抱くマリア観音白椿

無事といふ平凡がよし枇杷の花

森永 順子

水村 洋子

原口 久恵

千味 幸太郎

渡部 良子

中村 あさ子

倉島 恒子

熊谷 良子

長束 瑠美子

鳥居 とく

宮田 敏子

堀江 康子

今村 たかし


今年は4月に高野山の西行庵を訪ねた後に練馬区「春の俳句大会」を実施、5月にJCOMの小林綾子の「練馬人図鑑」に出演した後に良寛の五合庵を訪ね、6月に知床半島を訪ね、8月に句集「遊神」を上梓、11月に練馬区「秋の俳句大会」を実施した後ふるさと文化館分室の「名句鑑賞と句会」の講師を、と慌ただしく時が過ぎて行った。改めて、俳句とは何かと問う時、私は「日々の出来事や思いを日記代わりに詠み、五七五で表現する。この積もり積もった句が詠み人の人生をも表す。そういう意味で、俳句は人生であると思う。」との思いを強くした。此のことは12月発行の石神町会「町会便り」にも寄稿した。これからも精一杯俳句の輪を広げて行きたいと考えている。平成31年と令和元年が終わった。(たかし)