かるがも俳句会 2019年9月19日(木)、石神井公園区民交流センター
- 血圧も血糖値もよし秋晴るる
- 倉島 恒子
- まずは跳ぶ行く先知らぬ飛蝗かな
- 野々村 桂
- 一すじの踏みあと残る秋野かな
- 熊谷 良子
- 銭湯の桶のこだます秋の昼
- 千味 幸太郎
- 蚯蚓鳴く柱時計の歌ひだす
- 渡部 良子
- すべり台のみの公園虫時雨
- 森永 順子
- 若き日の父母の写真やつくつくし
- 長束 瑠美子
- 妹の告別式へちちろ虫
- 鳥居 とく
- 穏やかな日には見つかるつゆ草よ
- 中村 あさ子
- 日展を無言で廻り恋終る
- 猪越 紀子
- 廃校に残る記念樹雲の峰
- 宮田 敏子
- 雷雨中三度経読む結願寺
- 堀江 康子
- たっぷりと酒も供えて望の月
- 今村 たかし
五月に元号が平成から令和となりました。皇室の皇位継承の儀式の古式雅しい伝統が世界へ発信されました。日本の伝統文化が未来に引き継がれるますよう祈らせて頂きました。又、八月は京都の五山の送り火が開かれます。私や亡夫の姥、兄弟家族揃って人混みに紛れて五山送りをしたものです。五山の送り火は5つあります。「大文字」は左京区の如意ヶ嶽、「妙法」は左京区松ヶ崎の西山と東山、「舟形万灯籠」は北区西賀茂の妙見山、「左大文字」は北区の大北山、そして「鳥居形松明」は右京区嵯峨の曼荼羅山です。これらの山々の篝火が燃え尽きるまで仏様を見送るのです。大師様、空海の偉業を偲んで始めた事が行事になったようです。私の実家でも旧暦のお盆に大人が松明をかざし、子供は浴衣を着せて貰い小さな提灯を手に手に賑やかに仏様を送迎する習慣がありました。又、私も古くから親しまれてきた俳句に縁を頂き、この世界に飛び込んで早や三年となりました。「半月の空へひらける大花火(国岡博子)」(とく)