かるがも俳句会 平成28年11月17日(木)、石神井公園区民交流センター
- かんざしの落ちてべそかく七五三
- 熊谷 良子
- 石庭に秋の声聞く竜安寺
- 杉本 康子
- 人生の自由時間の天高し
- 森永 順子
- 親方の手直す弟子の松手入
- 馬場 美智子
- やすらぐやこの小春日は黄泉に似て
- 高橋 武司
- 袋田の滝の裏山冬紅葉
- 宮田 敏子
- どんぐりの実を踏む音も雨の中
- 鈴木 芳江
- 木枯に足元よろけ通夜帰り
- 柴田 ミチ子
- 秋深し雲の見本のやうな空
- 渡部 良子
- 伊予や今メールで祝ふ柿の里
- 伊賀 篤志
- 中秋や川面に映る月うさぎ
- 丸田 勝弘
- くちなしや住み人待つる門の内
- 鳥居 とく
- 小春日の出窓に猫の万歳寝
- 堀江 康子
- 木の葉降る織部灯籠にマリアかな
- 国岡 博子
- 冬うらら都電の駅におしるこ屋
- 今村 たかし
月日の経つのは早いもので、あっという間の十年でした。元来私は歌ったり踊ったり体を動かすことが好きですが、ある日俳句をやってみないかと人に誘われた時、ふと思いました、当時六十四歳でした、体力的にも限界がある、それならこれからは俳句だ。やってみよう!というのが始まりでした、そして今に至ります。あまり進歩はないようですが、先生はじめ皆様に励ましのお言葉を頂くたびに、頑張ろうという気持ちになります。「自分なりに楽しもう」「あまり評価を気にせずに」良い意味の開き直りで今はやっています。吟行も楽しいです、皆様と同じ目的に向かって歩きながら会話をしたり、突然無口になって真剣な眼差しになって見つめていたり、一人一人の表情を見るのも面白いです。これからも自然体で明るく過ごしてまいります。皆様よろしくお願いします。(S.康子)