かるがも俳句会 平成30年5月31日(木)、善福寺公園吟行
- 流鏑馬のどよめきしのぶ夏木立
- 渡部 良子
- 伽羅蕗のおむすび一つ雨催
- 沖田 顫童
- 砂利に足沈む楽しさえごの花
- 千味 幸太郎
- 流鏑馬の一番的や樟若葉
- 熊谷 良子
- 博子氏の笑顔浮びて四葩かな
- 森永 順子
- 子等の声遠くしてをり山法師
- 宮田 敏子
- 明るくて雨こまやかに須具利の実
- 足立 和信
- 直線の流鏑馬の道夏の宮
- 倉島 恒子
- 拝殿へ向ける薄暑の車椅子
- 伊賀 篤志
- 楼門の斗栱も朱塗風薫る
- 鈴木 芳江
- 紫陽花をうつす水面や善福寺
- 丸田 勝弘
- 善福寺亡き友偲び木下闇
- 鳥居 とく
- 青葉雨鯉の泡の一つ浮き
- 堀江 康子
- 箒目に一つ足跡走り梅雨
- 今村 たかし
5月31日(木)午前10時に井草八幡宮本殿前に集合した。今回は「杉」の足立さんも参加されて合計15名の吟行会であった。井草八幡宮は、その昔、源頼朝が奥州藤原泰衡征伐の際に戦勝祈願をして立ち寄ったと伝えられており、それ以来春日社から八幡宮を奉斎するようになった。源頼朝の手植えの松の二代目が社殿前に植えられている。楼門の朱塗が印象的であった。次に向かった善福寺池は、武蔵野三大湧水池のひとつとで、池の名称は昔この付近にあった寺の名からとった。源頼朝が奥州征伐に向かう途中、自ら弓の「はず」で土を掘ったと云われる「遅の井」の井戸がある。丁度、えごの花、紫陽花、花あやめ、山法師などが盛りで、季語負けしそうな吟行会であった。句会場の杉並勤労福祉会館は伊勢さんが予約していただいた。雨の予報は曇りで過ごしやすい一日であった。(たかし)