かるがも俳句会 平成27年12月12日(土)、調神社吟行
- 年の市人のはみだす調の宮
- 宮田 敏子
- 拝む人稼ぐ人皆年の市
- 野々村 桂
- 冬晴れやロツク聞ゆる露天商
- 原田 寿恵
- 売約の札吊る熊手年の市
- 熊谷 良子
- 灯籠の窓より見えて冬紅葉
- 馬場 美智子
- 芋掘りやじやりじやり鳴れる霜柱
- 岩下 眞一
- 喜びも悲しみもあり熊手市
- 渡部 良子
- 客待ちの嚔を一つ熊手売
- 国岡 博子
- タコ刻む屋台の支度年の市
- 今村 たかし
今回の吟行は、埼玉市浦和区にある地元では、「つきのみや」とか「つきのみやじんじゃ(調神社)」とよばれている神社です。鳥居のない神社として有名で「月」を「ツキ」にかけて、狛犬ならぬ狛兎がいる神社として有名です。今日は十二月十二日市の調神社の歳の市です。浦和駅を出ると、徒歩7分狛兎が迎える入り口まで、道路はさまざまな業種の露店で溢れ、子供の頃の縁日を思い出し、胸がわくわくしました。境内にも露店と植木市が開かれていますので、人で溢れ、露店は凡そ百数拾件あるでしょうか。そしてもう一つ、この市の特色に酉の市に売る熊手売りの店があることです。ですから境内は句材の宝庫です。私達もお参りを済ませ句作りに没頭しました。十二時近くに神社から池袋へ移動、予約の会場で食事をとり、その後句会をいたしました。参加者は八名でいつもより少なかったのですが、句会には飛び入りで岩下氏の参加があり、一層にぎやかになりました。好天に恵まれ、皆さん元気で意義ある一日を過ごせた事に、楽しい思い出が出来たと嬉しく思いました。(博子)