2019年4月例会より

例会

かるがも俳句会 2019年4月18日(木)、石神井公園区民交流センター 




  • 園児らのまるで音符の春散歩 
  • 野々村 桂 
  • 転職す甥の未来に風光る 
  • 長束 瑠美子 
  • 記憶とは儚きものや春の雪 
  • 熊谷 良子 
  • 瑠璃色の空の欠片をイヌフグリ 
  • 千味 幸太郎 
  • 春泥をいちにさんで跳ぶ子かな 
  • 森永 順子 
  • クレソンを分けて流るる春の川 
  • 鈴木 芳江 
  • 花の下東北なまりの男衆 
  • 中村 あさ子 
  • 櫻積むキーン氏の眠るこの土に 
  • 渡部 良子 
  • 春疾風瀬戸大橋を行く車 
  • 鳥居 とく 
  • 早春の旅はきまぐれ歩も軽く 
  • 杉本 康子 
  • 窓広き新型特急花曇 
  • 倉島 恒子 
  • 草餅に小さき故郷ありにけり 
  • 宮田 敏子 
  • 秘め事のの一つや二つ紫木蓮 
  • 堀江 康子 
  • 宿坊に異人も一夜若芽汁 
  • 今村 たかし 



4月18日、平成最後となる俳句会。冒頭今村先生から、高橋武司さんが3月20日肺炎の為お亡くなりになったとの悲しい知らせがありました。享年85歳。3月の例会に欠席されていたので案じていた矢先の訃報。頭の中が真っ白になりました。2月の例会にはいつもと変わらぬ様子で出席され、俳句を楽しんでおられました。杖をつき、補聴器をつけてのお体でしたが、句会にはマイカーを運転して来られると聞きました。旅先の思い出の句、美味しい食べ物が目に浮かぶ句、深みのある句。素晴らしい句をたくさん読まれました。この世の無常を感じます。とても残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。(順子)