かるがも俳句会 平成28年7月21日(木)、石神井公園区民交流センター
- 里までの各駅停車青芒
- 宮田 敏子
- 色あせた写真に妣と白日傘
- 馬場 美智子
- おもいきりショートヘアーに夏日射し
- 長束 留美子
- 永六も巨泉も逝きて半夏雨
- 高橋 武司
- 思春期の心にするり水羊羮
- 野々村 桂
- ひとり居の姉に便りを梅雨ごもり
- 柴田 ミチ子
- 高層ビル蚊もついてくるエレベーター
- 杉本 康子
- 遠き日の妣と遊びし蚊帳吊草
- 熊谷 良子
- 白糸の滝の冷たき浅瀬入る
- 鈴木 芳江
- 夏来るらし面影の四畳半
- 伊賀 篤志
- 風の操る書物をひざに昼寝覚
- 堀江 康子
- 昨夜生れし仔牛ねそべる草いきれ
- 国岡 博子
- 大正の恋滴りし蛇の目傘
- 今村 たかし
梅雨の晴れ間の日曜日、朝刊に文京区の白山神社で「文京あじさいまつり」が始まり約三千株あじさいが咲き誇っているとの記事があり、早速出かけてきました。三田線「白山」駅からすぐの参道から境内に入るやいなや、特設ステージでジャズバンドの演奏がスタート。神社でジャズ?と思いましたが、今や盛りのあじさいを傍らに迫力ある生演奏。しばし釘付けとなり気が付けば参拝が後先に。慌てて神社へ。白山神社は江戸時代より歯痛止めのご利益があるといわれ、祭りの期間中には使い終わった歯ブラシを持ち寄り歯ブラシ供養が行われるそうです。ようやくお参りを済ませ、次は神社に隣接する白山公園へ。公園には色とりどりのあじさいに囲まれた富士塚がありました。通常は登れない富士塚は祭りの間だけ公開されているそうで、行ってみると長蛇の列。20分程度並んで入口の小さな鳥居をくぐると塚の小道は溢れんばかりあじさいに彩られ、カメラのシャッターを切りつつ登りました。頂上には小さな祠があり、今日一日の無事を感謝し手を合わせました。あじさいに癒され、ジャズのリズムに元気をもらった一日でした。(順子)