2016年6月例会より

例会

かるがも俳句会 平成28年6月16日(木)、石神井公園区民交流センター 




  • 若鮎の跳ぬる姿に焼かれけり
  • 宮田 敏子
  • 青空の雲受け止むる植田かな
  • 熊谷 良子
  • 梅雨寒に今日を沈むる湯船かな
  • 馬場 美智子
  • 物売りの石榴の花をほめてをり
  • 柴田 ミチ子
  • 房総の海辺一面虞美人草
  • 長束 留美子
  • 背伸びして園児耳うち夏木立
  • 杉本 康子
  • 梅雨晴の白きシーツをピンと張る
  • 渡部 良子
  • 線香の煙はバラへ面影へ
  • 伊賀 篤志
  • ひと呼吸ふた呼吸して新茶かな
  • 森永 順子
  • 蛇笏なく龍太も逝きし山青葉
  • 高橋 武司
  • 病む友に祈る紫花菖蒲
  • 鈴木 芳江
  • 苺摘む小さな指に大きな実
  • 堀江 康子
  • 夕さりて山の峙つ蛍狩
  • 国岡 博子
  • 縄張りは池の奥まで鬼やんま
  • 今村 たかし



「私とお茶」
私の実家は昔、美術品と茶道具を商っておりました。父がお茶を習っていたこともあり、私も父のまね事をして母や祖母を相手に茶の練習をしていました。結婚し、亡母が茶道具を少し持っていましたので、テレビで茶の湯の番組があれば見たり、また茶の道具にも興味がありますので、千利休の映画を見た時から、簡単に出来る道具で練習しています。「秋深し利休好みし黒茶碗」(美智子)