かるがも俳句会 2019年6月6日(木)、平林寺吟行会
- 片割れの露座の地蔵や夏木立
- 熊谷 良子
- 廟所へと並ぶ石塔夏木立
- 千味 幸太郎
- ひつそりと平和観音青葉風
- 森永 順子
- 山門の仁王古ぶや若楓
- 上田 みの
- 寺の森誰が指揮する夏の風
- 野々村 桂
- 炎昼や茅葺き屋根の修理中
- 池田 和子
- 風薫る凌霄閣の仁王像
- 長束 瑠美子
- 向き合へる平和観音若楓
- 倉島 恒子
- Tシヤツのうなじの白き夏はじめ
- 堀江 康子
- 雲の峰齢武骨の高野槇
- 今村 たかし
今日は朝から好天で、集合場所のひばりが丘駅に着いた頃にはまるで真夏になったようであった。 ひばりが丘の北口駅前は、以前は迷路のような商店街を抜けてバス停まで歩いて行ったが、今は駅前が整備されてバス停もロータリーの中に設置ていた。 総勢10名の吟行会で、志木駅行のバスに乗り平林寺で下車した。平林寺は、埼玉県新座市野火止にある臨済宗妙心寺派の寺院である。山号は金鳳山。修行道場 として僧堂が設置されている。境内林は、武蔵野の面影を残す雑木林として、国の天然記念物に指定されている。入ってすぐに総門があり、 少し進むと山門がある。阿吽の仁王が周囲を見張っている。右側にはさざれ石が、またその隣には大きな槇の木が聳えるように立っていた。丁度工事中で仏殿などは 拝観出来なかった。僧が長靴を履いて走っていた。放生池、松平伊豆守信綱夫妻の墓、野火止塚、業平塚などを散策した。昼はたけ山で美味しいうどんを 頂いた。午後からは新座市民会館の会議室へ場所を移して俳句会を行った。心の洗われる吟行会であった。たけ山予約の野々村さん、会場予約の熊谷さん、 ありがとうございました。(たかし)