吟行

2019年6月吟行会より

かるがも俳句会 2019年6月6日(木)、平林寺吟行会 片割れの露座の地蔵や夏木立 熊谷 良子 廟所へと並ぶ石塔夏木立 千味 幸太郎 ひつそりと平和観音青葉風 森永 順子 山門の仁王古ぶや若楓 上田 みの 寺の森誰が指揮する夏の風  野々村...
例会

2019年5月例会より

かるがも俳句会 2019年5月16日(木)、石神井公園区民交流センター 万緑へ思ひ切り漕ぐペタルかな 森永 順子 昃るやなほぼうたんの華やぎて 熊谷 良子 大皿に薬味たつぷり初鰹 鳥居 とく 滑らかに鯉が立夏の水くぐる 千味 幸太郎 勿忘草...
例会

2019年4月例会より

かるがも俳句会 2019年4月18日(木)、石神井公園区民交流センター 園児らのまるで音符の春散歩 野々村 桂 転職す甥の未来に風光る 長束 瑠美子 記憶とは儚きものや春の雪 熊谷 良子 瑠璃色の空の欠片をイヌフグリ 千味 幸太郎 春泥をい...
例会

2019年3月例会より

かるがも俳句会 2019年3月21日(木)、石神井公園区民交流センター 春眠や青年脱皮するごとく 野々村 桂 断崖に根付く緑や風光る 森永 順子 やどかりや島を去る人戻る人 鳥居 とく 下駄箱に春の泥あるクリニック 千味 幸太郎 団欒の温み...
例会

2019年2月例会より

かるがも俳句会 2019年2月21日(木)、石神井公園区民交流センター おしやべりは老の妙薬おでん鍋 杉本 康子 眼が合ふてはにかむ少女花杏 千味 幸太郎 胸元に豆の飛び込む福は内 熊谷 良子 紅梅の倒木のまゝ咲きにけり 倉島 恒子 ふらこ...
例会

2019年1月例会より

かるがも俳句会 2019年1月17日(木)、石神井公園区民交流センター 寒風や千の地蔵の赤帽子 鈴木 芳江 寒風や丈二センチのレモンの芽 渡部 良子 解け行く記憶の束や霜柱 加藤 悠児 朝寝坊は悪妻かしら寒雀 長束 瑠美子 煩悩は埋火に似て...
例会

2018年12月例会より

かるがも俳句会 平成30年12月20日(木)、石神井公園区民交流センター 肝心の事は言はずに懐手 高橋 武司 先客の猫の隣に日向ぼこ 森永 順子 口閉ざす少年の眼や寒昴 千味 幸太郎 小春日を浴びる地蔵の赤帽子 鳥居 とく 独居の心もとなく...
例会

2018年11月例会より

かるがも俳句会 平成30年11月15日(木)、石神井公園区民交流センター 引きずりて児の届けたるさつまいも 倉島 恒子 職業は主婦と書きをりきのこ飯 森永 順子 着飾つてすぐ着崩れて七五三 杉本 康子 一院に雨のそぼ降る石蕗の花 千味 幸太...
吟行

2018年10月吟行会より

かるがも俳句会 平成30年10月31日(木)、井草森公園と観泉寺吟行 六地蔵いろはもみぢを笠にして 長束 瑠美子 秋晴や眼するどき鬼瓦 千味 幸太郎 大屋根を秋の雲行く観泉寺 渡部 良子 秋の空今川墓所に松二本 熊谷 良子 につこりと団栗い...
例会

2018年10月例会より

かるがも俳句会 平成30年10月18日(木)、石神井公園区民交流センター 菊月や伯母百二歳の子守歌 倉島 恒子 ほどほどの人生も良し温め酒 森永 順子 蛼のこゑを夜道の道づれに 鈴木 芳江 幸せの色は何色吾亦紅 千味 幸太郎 筆に白たつぷり...